スキンタッグ(軟性線維腫)
スキンタッグとは ?
頚部,前胸部,腋窩,鼠径部などに好発するもので,色は肌色から黒褐色,大きさは1〜3mmくらいの皮膚のでっぱりができる病気です.これは軟性線維腫ともいわれるもので,思春期ごろから発生し,中年以降ではほとんどの人ができていて,体質によっては増加することがあります.原因はよくわかっていませんが,高齢者に多いため皮膚の老化現象ともいわれています.しかし若年者でも頚部や腋窩にできることがあるので,衣服などの慢性の刺激とも考えられています.
スキンタッグができてもそのまま放置しても良いのですが,数が増えたり大きくなってしまい襟・やネックレスなどが擦れて痛くなったり,整容的に気になる場合には治療をします.
治療法は ?
内服薬や外用薬では治らないので次のような方法で治療します.
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治療について |
長 所 |
短 所 |
はさみで 切る |
ある程度大きくなったものははさみで切りとります |
傷跡やしみは残りません 治療に時間がかからず切ればすぐに治ります |
切る時に少し痛みがあり,多少出血することがあります 小さすぎるものは切ることができません |
冷凍療法 |
綿棒で液体窒素という冷たい液をつけて凍らせます 凍結させた皮膚はかさぶたになって一週間くらいでとれます |
大小どっちでも治療ができます |
治療中とその後数時間は痛みがあります 取れるまで2〜3回の治療が必要です 治療したところがしみになることがあります |
レーザー |
レーザーで患部を焼く治療です はじめは黒く残りますが,一週間くらいでかさぶたになってとれます |
小さなものでも治療ができます |
レーザー照射時に痛みがあります(切る・冷凍療法よりも痛みが強いようです) 治療したところがしみになることがあります |
その他
どの治療も我慢できる程度の痛さなので麻酔は使いません.
治療当日の入浴は可能ですが,患部をこすらないようにして下さい.
かさぶたは取らないで自然に取れるまでそのままにして下さい.
治療後のしみが消えるまで数週間かかることがあります
治療は再発を防ぐものではないので,できやすい人は一度取ってもまた出てくることはあります.