めでぃかすとる 3月号編集後記
Net4Uの実証実験は2月23日に終了し、2月28日には500ページを超える成果報告書をMedisに提出し一応終了となりました。その後、3月5日に参加施設が一同に会した成果発表会が行われ、成果を発表してきました。
思いおこせば昨年1月の公募から始まった本事業には応募書類の作成、ヒアリング、たくさんの打ち合わせ会、講習会、運用実験と関係者の皆さまには多大なご負担をお願いしましたが、それに見合うだけの成果は残せたのではないかと思います。
成果発表会は立ち見のみならず会場の外に人があふれるほど盛況で、医療のIT化に対する関心が極めて高いことが伺われました。いくつかの発表を聞きましたが、Net4Uのように実際に医療現場で動かしてその成果を報告したという発表はほとんどありませんでした。むしろ、本当に現場で動いているの?と思わせる発表も少なくはなかったとの印象でした。(裏話では、実証実験ができなくてMedisに泣きついたところもあったとか。)
その意味でも、これだけ時間的に厳しい条件の中で、実験の域を越えて実用化までも現実のもとのしたNet4Uは、客観的にみてもすばらしいプロジェクトであったと自負してよいと思います。秋山先生も発表会の講演で、今回の事業での一番は鶴岡だと絶賛したそうです。鶴岡は地域電子カルテシステムを実用化した発祥の地として歴史に残るかもしれません。
Net4Uは今後も改良を加えながら運用を続けます。また、Net4Uへの参加はいつでも受け付けます。そのための機器の準備やその設定のお手伝い、さらには使い方の講習も逐次行っていきたいと考えております。多くの医療機関が参加し日本初の「1地域/1患者/1カルテ」を目指したいと思います。