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トップ  >  編集後記(県医 2004.02)

山形県医師会報誌 編集後記
三原一郎
2004年2月



今月号の郡市地区医師会コーナー「私の生活習慣病」という、高橋先生の投稿を興味深く読ませて頂きました。病気はその人の生活、人生の一部である。とくに、生活習慣病は、人生と大きく関わっており、生活習慣病を単に病気と診るのではなく、その人の生き方を含め全人的に診なくてはならない、という趣旨だと思います。


生活習慣病といえば、私ごとで恐縮ですが、昨年度受けた健診で、高脂血症(中性脂肪が高い)、糖尿病の疑い(随時血糖が高い)、高血圧(拡張期血圧が高い)を指摘されました。いわゆる生活習慣病ですね。50歳以前には、健康であることが当たり前で、自分が病気であるなどという意識をもったこともありませんでしたので、一種のショックの中、肉体は、加齢と共に衰えていくものであることを実感しました。また、一方で、一生健康であり続けることなどあり得ないし、健康を維持するためには、ある程度の努力も必要であることをも認識させられました。これを良い機会と捉え、朝夕の運動量を増やし、食生活にも気を使い、肉体も鍛えながら、健康維持へ向けて努力を始めたところです。


高橋先生が指摘されているように、確かに生活習慣病といわれる疾病は、その人の人生観が大きく関わっているように思います。いつ死んでも構わない、好き放題に生きるのが私の人生と思うか、多少の努力は惜しまず、いつまでも健康ではつらつとしていたいと考えるか、それはそれぞれの生き方の問題です。しかし、少なくとも医療経済の観点からみれば、後者でありたいと思う人が増えることで、寝たきり老人を減らすこともできるでしょうし、医療費も相当に削減できることは想像に難くありません。医療人としては、患者の人生観を尊重はしながらも、健康であり続けることのありがたさを、またそうであるためのノウハウを、教育していくことも必要なことではないかと感じた次第です。