謹賀新年
私の最大の関心ごとである地域医療連携ネットワーク「Net4U」は、運用四年目を迎えます。「Net4U」にとって、昨年度は、その存在を全国的に知ってもらうという意味で意義のある年になりました。ウエッブサイトやNHKの「難問解決！ご近所の底力」で紹介され、また日経情報化大賞において、日本経済新聞賞を受賞することができました。
多くのシステムが挫折する中「Net4U」がなぜ運用を継続できているのか、先の受賞記念シンポジウムでも話題となっていました。いくつかの理由が挙がられますが、リーダーの熱意とそれを支える強固なヒュウマンネットワークこそが最大の要因ではないかと考えています。ITのいくつく先が、やはり「人」であるということを今更ながら思い知りました。顔のみえるネットワークを基盤とした地域医療連携の推進に向けて、今年も努力したいと考えています。
もうひとつ、昨年度の私にとってエポックメーキングな出来事は、成り行きですが、日医の広報戦略会議委員という職を拝命したことです。全くの門外漢の分野でもあり、困ったな〜というのが本音だったのですが、これを機会に医政問題にも多少なりとも興味を抱くようになりました。昨年末の混合診療全面解禁反対キャンペーンでは、県医師会のメーリングリスを活用し、会員の皆さんと問題意識を共有することで、広報委員としての責務をある程度果たすことでできたたのではと思っています。広報の分野でも、私の切り口であるITを活用し、なんとか乗り切りたいと考えています。本年もどぞよろしくお願いします。
三原一郎
icchy@abelia.ocn.ne.jp