ふうしん(風疹)
●原因は
風疹ウイルスの感染によるもので紅斑 ・ 軽度の発熱 ・ リンパ節の腫張を3主徴とします。●症状と経過
ウイルスは飛沫感染し小児や青少年に多く集団生活(幼稚園 ・ 小学校)の場で流行します。一般に治療の必要はなく自然治癒をまちますが、痒いときや発熱時に症状にあわせて対症療法を行う場合もあります。潜伏期は2〜3週間といわれていて一度の感染で終生免疫ができますが、まれに再感染する場合もあります
症状 | 経過 | |
---|---|---|
皮膚症状 | 粟粒大で少し盛り上がりのある紅斑 | 顔から頚部 ・ 体幹 ・ 四肢に急速にひろがっていく 軽度の痒みがある 皮疹は3日前後で消退する |
粘膜症状 | 口蓋の小点状斑 ・ 点状出血 ・ 結膜充血 ・ 咽頭発赤 | |
リンパ節腫張 | 全身とくに耳後部 ・ 後頭部 ・ 頚部のリンパ節の腫張 | 皮疹のでる数日前より消退後1〜2週間、長ければ数週間持続する |
全身症状 | 軽度の発熱 | 2〜3日で下熱する |
●妊娠初期の感染
風疹ウイルスには催奇形性があるので妊娠初期に感染すると胎児にさまざまな先天異常を起こすことがあります。白内障 ・ 心疾患(動脈管開存 ・ 肺動脈狭窄) ・ 難聴が三大主徴で、80%が聴覚障害児です。