たけいこうはん(多形紅斑)
●症状
●原因
- 皮膚症状
- 円形の丘疹ないし紅斑として生じてしだいに数と大きさを増していきます。中心はやや陥没してまわりが盛り上がり環状になって拡大し、中心は水疱になったりびらんになったりする場合もあります。自覚症状はほとんどないことが多いのですが、軽度の痒みや痛みがあることがあります
- 全身症状
- 軽度の頭痛 ・ 発熱 ・ 関節痛 ・ 全身倦怠感などがあることがあります。
はっきりとした原因はわかっていませんが、多数の原因物質(ウイルス ・ 細菌など)が抗原として働き、免疫 ・ アレルギー反応(過敏)の結果発症すると考えられています。しばし下記の疾患にかかった後発症することがあります。●好発部位
原因 疾患 疱疹ウイルス 単純疱疹 細菌 マイコプラズマ肺炎 ・ 扁桃腺炎 ・ 副鼻腔炎 悪性腫瘍 内臓悪性腫瘍 ワクチン ワクチン接種後
手背 ・ 指背 ・ 足背 ・ 肘 ・ 膝などの四肢関節伸側に左右対称に発生しやすいが、手掌に発生したり顔面や体幹などに広範囲に発生することもあります●治療
放置しても2〜3週間で自然に消退しますが、再発をくりかえすことがあります。症状の程度によって対症的にステロイドの外用 ・ 内服、痒みがある場合は抗ヒスタミン剤の内服をします。