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トップ  >  たいじょうほうしん(帯状疱疹)
帯状疱疹(たいじょうほうしん)


●原因は水痘ー帯状疱疹ウイルス
このウイルスは名称からも分かるように水痘(みずぼうそう)と同じウイルスです。すなわち、水痘にかかると、体に進入したウイルスが、神経節とういうところに潜伏します。そして、このウイルスがなんらかのきっかけで活性化し、神経を伝わって皮膚にでてきて水疱などの炎症症状を起こしたものが帯状疱疹という病気です。したがって、水痘にかかったことのない人は帯状疱疹にはかかりません。
●痛み、片側性、水疱が症状の特徴
神経は体の中心から左右に出ていますので、発疹は左右どちらか一方に、神経の走行に沿って帯状あるいは線状にでるのが特徴で、また神経を伝わってウイルスが移動するので痛みを伴うことも特徴です。一個一個の発疹はよくみると水をもった水疱です。
●治療の主流は抗ウイルス剤
昔はこの病気にかかると、対症的な治療しかできず、自然に治るのを待つ以外なかったのですが、原因ウイルスに対して直接作用する「抗ウイルス剤」の内服で積極的に治療できるようになっています。
そのほかの治療としては、対症的になりますが、痛みに対して鎮痛剤やビタミンB12製剤、炎症を抑える外用剤などが使われます。
●全経過は約3週間
帯状疱疹は放置しても、3ー4週間で治ります。しかし、きちんと治療をしないと醜い瘢痕を残したり、治ったあとも痛みが残存してしまうことがあるので、きちんとした治療が必要です。
●困った合併症:帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹で最も問題となる合併症は帯状疱疹自体が治ったあとも、激しい神経痛が残ってしまうことです。これは皮疹の程度がひどいときになることが多いようですが、軽症でもなることがあり、最もやっかいな合併症です。しかし、これもいずれは軽快します。
●稀に水痘としてうつことがあります
帯状疱疹は自分がすでにもっているウイルスでなる病気ですから、帯状疱疹としてはうつりません。しかし、水痘にかかったことのない人に水痘の感染源にはなり得ます。したがって、乳幼児がいる場合には注意した方がよいでしょう。

(文責:三原一郎)
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