しもやけ(凍瘡)
●しもやけとは?
初冬から初春にかけて手の指や足の趾、耳介などからだの末梢部が、痛痒く、赤く腫れた状態になる病気です。進行すると、水疱や潰瘍を生じることもあります。しもやけの痒みは入浴時や就寝時など身体があたたまって血液の循環がよくなると強くなる傾向があります。原因として末梢の循環不全(血の巡りが悪くなること)が考えられており、気温が4〜5℃、日較差10℃前後で、発症しやすいといわれています。しもやけには、なりやすい「体質」というものがあります。これは、末梢での血液の流れをうまく調整できない「体質」と考えられます。●治療
治療は、血行をよくする外用薬、内服薬が使われます。●予防と注意
ヒルドイド軟膏(血行促進剤)は、1日に2〜3回マッサージするようによくすりこみます。かゆみがある時や炎症がつよい時はステロイド(皮膚の炎症を抑える)とヒルドイドの混合の薬を使用することもあります。また内服でビタミンE(ユベラ錠)も内服します。(ビタミンEは末梢の血液の循環を促進する作用があります)
●しもやけの治療の補足
・ 外出時は冷たくしないように保温に気を付けて下さい。
・ ぬれたままの靴下はまめに取り替えて乾燥にこころがけて下さい。
・ 入浴時には血行を良くする様にマッサージして下さい。
・ 外用…血行促進剤(ヒルドイド軟膏) ・ ステロイド剤 ・ 外用ビタミンE剤(ユベラ軟膏)
・ 内服…ビタミンE製剤(ユベラ錠) ・ 末梢血管拡張薬(ドルナー錠 ・ プロサイリン錠)
・ 冷温交代浴
・ 赤外線の照射